股関節の屈曲(くっきょく)運動は、太ももを体の前に上げていく動きです。
股関節の屈曲の参考可動域は125°です。
股関節の屈曲の参考可動域
股関節の屈曲運動
*上図は膝関節屈曲位での股関節屈曲、膝関節運動です。
(立位の図ですのでROMの計測肢位ではありません。)
股関節の屈曲動作に作用している筋肉
股関節の屈曲運動には、腸腰筋、大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋、恥骨筋、長内転筋(股関節屈曲の補助)が作用しています。
腸腰筋
作用
・股関節の屈曲
・股関節の外旋
大腿直筋
作用
・股関節の屈曲
・膝関節の伸展
縫工筋
作用
・股関節の屈曲
・膝関節の屈曲
・股関節の外旋(股関節屈曲と膝関節屈曲に伴って)
大腿筋膜張筋
作用
・股関節の外転
・股関節の屈曲(同時に股関節の内旋)
恥骨筋
長内転筋
作用
・股関節の内転
・股関節の屈曲の補助
股関節の屈曲動作に作用している筋肉のストレッチ
骨盤や太ももの前面にある股関節の屈曲に働く筋肉の柔軟性が下がると、脚を後ろに伸ばす(股関節の伸展)動作が困難となります。
股関節の屈曲に働いている筋肉をストレッチするためには、股関節を伸展させる動作のストレッチを行います。
他の股関節の動作と作用する筋肉

脚を後ろに伸ばす動作(股関節の伸展)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめ
脚を後ろに伸ばす動作(股関節の伸展)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめています。 股関節の伸展動作には、大殿筋、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋が作用しています。

脚を外側に上げる動作(股関節の外転)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめ
脚を外側に上げる動作(股関節の外転)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめています。 股関節の外転動作には、中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋が作用しています。

脚を内側に閉じる動作(股関節の内転)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめ
脚を内側に閉じる動作(股関節の内転)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめています。 股関節の内転動作には、大内転筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋、大殿筋が作用しています。

太ももを外へ捻る動作(股関節の外旋)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめ
太ももを外へ捻る動作(股関節の外旋)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめています。 股関節の外旋動作には、腸腰筋、深層外旋六筋、大殿筋、大腿二頭筋、大内転筋、短内転筋、中殿筋、縫工筋が作用しています。

太ももを内へ捻る動作(股関節の内旋)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめ
太ももを内へ捻る動作(股関節の内旋)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめています。 股関節の内旋動作には、半腱様筋、半膜様筋、恥骨筋、薄筋が作用しています。