足の底を内側に向ける動作(足の内反)に作用する筋肉と関節可動域(ROM)のまとめ
足の内反(ないはん)運動(横足根間関節と距骨下関節の)は、足の底が内側に向かう動きです。
足の内反の参考可動域は30°です。
(ここでは、内がえし(底屈・回外・内転の複合運動)と、外がえし(背屈・回内・外転の複合運動)については説明していません。)
 【足の内反の参考可動域】 |  【足の内反運動】 |
目次
足の内反動作に作用している筋肉
足の内反運動には、後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋のようにふくらはぎの深部の筋肉と、スネの前側の筋肉の前脛骨筋が作用しています。
他に、長母趾伸筋が足の内反の補助に働いています。
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【神経支配】脛骨神経(L5、S1)
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【神経支配】脛骨神経(L5、S1・2)
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【神経支配】深腓骨神経(L4・5、S1)
足の内反動作に作用している筋肉のストレッチ
ふくらはぎの深部などの足の内反に働く筋肉の柔軟性が下がると、足の底を外側に向ける(外反)動作が困難となります。
足の内反に働いている筋肉をストレッチするためには、ふくらはぎのストレッチの際に足を外反させたり、マッサージボールなどでふくらはぎの深部やスネの前をマッサージすることが有効です。
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この記事を書いた人
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。鍼灸師。
皆様にスポーツ医学や解剖学を元とした情報をお伝えするよう努めています。
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