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怪我をした直後はRICE処置で腫れや痛みを抑えよう

RICE処置


スポーツ活動や日常生活で、何かにぶつかったり転んだり足をくじいてしまった時などに炎症反応が起こります。
炎症症状として、腫脹(腫れ)、発赤(赤くなる)、熱感疼痛機能障害(関節を動かすと痛い)などが起こります。

ちなみに機能障害を含まないもの四つを炎症の四徴候、含むもの五つの総称を炎症の五徴候と呼ばれています。

これらの炎症症状を最小限に抑えるために行うのがRICE処置です。
RICE処置とは、それぞれの頭文字をとった

Rest安静
Ice冷却
Compression圧迫
Elevation挙上

以上の4つの処置のことを示します。

目次

Rest 安静

損傷後は患部を安静に保つことがまず大切です。
足首の捻挫の場合を例に挙げて説明すると、足首を伸ばす動作で痛みが出るのであれば足首を伸ばす動作を行わないように気をつけたり、足首が伸びないようにバンテージやテーピングなどで固定します。立って足に体重をかけて痛みが出るのであれば松葉杖を使ったり、誰かに介助してもらい体重をかけないようにしましょう。

Ice 冷却

冷却は、氷嚢などを使って損傷の程度により24〜48時間は繰り返して行います。
1回の冷やす時間は20〜30分とします。次の冷却まで1時間以上空けると血行が戻ってしまうため、間隔は1時間以内にします。
冷やす際は凍傷に注意してください。

Compression 圧迫

バンテージなどで適度な圧迫を加えることで腫れや炎症を抑えることができます。

Elevation 挙上

患部を心臓よりも高く上げることで血流を患部に回りにくくします。
床に寝て脚を心臓よりも高い位置に挙げて安静を保ちます。

RICE処置

スポーツ指導者のためのスポーツ外傷・障害より

応急処置の際の禁止事項

RICE処置が必要な状態の時に行ってはいけないのが、

・湿布薬
・飲酒
・入浴

の三つです。
これらは炎症症状をさらに悪化させ、治癒を遅らせる原因となります。

さいごに

RICE処置はあくまで医師に届けるまでの応急処置です。
自分では足首の捻挫だと思っていても、X線診断によって剥離骨折や亀裂骨折(骨にひびが入る)が見つかる場合もあります。
こういった場合は病院で専門的な処置を受けないと、回復が遅れるばかりか体の組織が完全に回復しない恐れもあります。

怪我をしてから直ぐに適切なRICE処置を行うことで、怪我からの回復が早くなります。禁止事項に注意しながらRICE処置を取り入れてみてください。

参考:

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RICE処置

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この記事を書いた人

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。鍼灸師。
皆様にスポーツ医学や解剖学を元とした情報をお伝えするよう努めています。
YouTubeでストレッチプログラムを、noteでストレッチのイラストを紹介しています。
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