ちぐはぐな頭と身体

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骨盤

運動指導を行っていると、自分が思っている以上に相手の方と意思の疎通がとれて
いないことに気がつきます。
この間の教室でも、
「先生、呼吸の時にお腹を膨らますっておっしゃってましたけれど、お腹って胃ですか?」

と聞かれて、あぁなるほどそういう言葉の捉え方もあるよなと感心させられました。

「腹横筋という筋肉が意識できるとよいのですが、着物の帯のように胴体を囲って
いるような筋がイメージできるとよいのですが。」

とお答えしましたが、『 お腹 = 胃 』ではない(今回のケースの場合)ということは
伝わったと思いますが、腹横筋のイメージが相手の方の腑に落ちるのはもう少し時間が
かかりそうで、これからもこういうやりとりを何度も続けていく必要があるなと感じ
ました。

この他にも意外と意思の疎通がとれていない身体の部位が『お尻』です。
「 お尻に力を入れて下さい。」 とお願いすると、お尻の穴に力を入れている方、
お尻の割れ目に何か挟むようにしてお尻に窪みを作っている方、お尻の意識が坐骨あたり
(ヒップラインの下のライン)を意識している方など様々で意外と意思の疎通がとれて
いないことが多いです。

僕は中殿筋という骨盤の横に付いている筋肉を動かしたくて
「 お尻に力を入れてください。 」
という言葉を使っていたことがあるのですが、解剖学的には名前のとおり『殿部』
ですが、解剖学を知らない人にとってはお尻と意識するのは難しい場所だと思うので
僕の言葉足らずだったわけです。

『 骨盤 』 という部位もなかなか抽象的で、指導者とそれを受ける方との意思の
疎通が意外ととれていない言葉の一つです。

「 鈴木さん、バレエの先生に『 骨盤を立てなさい 』と注意されるですが、
なかなかできません。 」
なんていう相談を受けますが、その方に
「 ○○さん、骨盤って骨盤のどこの部位を意識していますか? 」
と尋ねると、「 そういえばよく解りませんね。」と答えられる方が多いです。

骨盤2

僕がストレッチの時に意識する骨盤の骨の部位は、左右の腰骨(上前腸骨棘)、
左右の坐骨、恥骨、尾骨が主です。あとは、左右の腰骨と恥骨を結んだ三角形の面、
左右の上後腸骨棘と尾骨を結んだ三角形の面を意識したりしています。

両脚を伸ばして床に座った時に骨盤が立っている時の表現として、
尾骨の向きだったり、左右の腰骨と恥骨を結んだ三角形の面がどこを向いている
かだったり、坐骨のどの辺りが床に触れているか、恥骨と床の距離などで表現する
ことが可能だと思います。
そして、人によってどの筋肉を使う感覚(その筋肉を縮める感覚を使っているか、
伸びる感覚で使っているかも違います。)で骨盤を立てているのかが違ったりします。

特別な方法や道具が必要なわけではなく、こういった細かいところを相手の方と
会話で一緒に一つ一つ確認していくと頭(言葉)と身体のちぐはぐがとれて、
身体は動くようになってくるようです。

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この記事を書いた人
鈴木和孝
Body Motion Labでは解剖学とスポーツ医学、東洋医学をベースとしたストレッチ指導、メニュー作成などを行っています。 皆様の健康な体作りのお手伝いができれば幸いです。
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